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小ロット(1〜数百部)でA3サイズまでのカラー印刷とモノクロ印刷はオンデマンド印刷が適しています。オンデマンド印刷機は刷版を作らずに、コンピュータから直接印刷する高速のプリンターです。家庭用のプリンターとは異なり、品質はオフセット印刷に近いのですが、オンデマンド印刷機はカラー4色のトナーを使用している為、精密な色再現を必要とする場合は再現出来ない場合もあります。このようなケースではオフセット印刷をおすすめします。
用紙の種類や厚みに制限はありますが、平滑な用紙であれば厚みはハガキ程度まで対応できます。
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一般的に使用されている用紙に、コート紙、アート紙、上質紙、色上質紙などがありますが、日本国内で販売されている印刷用紙の総数は数百種類あります。その一種類の中でさらに厚さの設定が複数あり、価格も異なり、細かく分類すれば数千種類にもなってしまいます。
印刷物は刷る用紙や厚みによっても大きく印象を変えます。用紙を選択するということも、デザインの中に含まれますが、用紙の選定には用紙の価格というコスト意識も要求されます。製品を創るにあたり、デザインから印刷までをあらゆる側面から考えられるのも一環生産するメリットとなっています。 |
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印刷物は様々な加工をすることによって最終的な製品となりますが、内容が多岐に渡る為一社の中で全てを行う事は不可能で、それぞれの加工を得意とする会社の分業体制となっています。
例えば、書籍の場合は製本加工(上製本・無線綴じ・中綴じ等)を行いますが、本の表紙に金箔を押したりという工程が入る場合は、それぞれ受け持つ会社が異なる場合があります。
パッケージの箱を作る場合には、箱の展開図を元に抜型(刃)をつくり、機械で抜き取り、のり代にのり付けし箱の形にするという工程があります。
加工についての教科書は無いので、あらゆる加工を熟知するには経験が必要となります。
また、近年は環境問題に配慮した、新しい技術や素材も開発されており、情報収集が不可欠です。 |