現在、「印刷」と言えば主にオフセット印刷を指します。オフセット印刷では、4色カラー印刷のほかに、DICカラーや金銀・蛍光インクなどの特色が使用できます。特色印刷は、カラー印刷にプラスして表現できない色を「補色」として印刷し、より実際に近づける場合や、単色印刷や2色印刷で使用される場合があります。また、デザイン上、金銀や蛍光インクを使用する場合も特色印刷に該当します。
単色や2色の特色印刷でも、デザインやレイアウトによってはカラー印刷以上に内容の特徴を表現することが可能です。しかし、近年の技術革新によりカラー印刷が身近になり、2色+αの価格でフルカラー印刷が可能になりました。これにより、予算的な制約で諦めていたプロジェクトも、製作ロットに関わらず再検討する価値があります。
カラー印刷では写真やイラストをフルカラーで表現でき、色分けによって内容をわかりやすく伝えることができます。広告に写真を掲載することで訴求力が向上します。また、「面付け印刷」を効率よく行えば、大幅なコスト削減も可能です。
印刷機械は機種によって刷れる用紙の大きさや厚みが決まっており、一台の印刷機械で何でも印刷できるわけではありません。機械が大きくなると版サイズも大きくなり、用紙の通し金額も高くなりますが、大きな用紙に面付けして印刷することで、機械に通す枚数を減らすことができ、印刷枚数が多いほど経済的です。
例えば、異なる売り出し日の2万枚の折込広告4種類を面付けして一度に8万枚印刷すれば、2万枚を4回印刷するよりも単価を大幅に下げることができます。支店同士や協力店との組み合わせによって応用も広がります。
アートプロでは、企画・デザイン段階からお客様と綿密な打ち合わせを行い、全体的な計画内容を把握することで、最適な提案が可能です。印刷機や印刷方法についても、印刷物の用途や数量に応じて、最も経済的な方法を選択できます。 |